reportレポート
埼玉県青年会は、平成29年8月25日(金)に、さいたま市文化センターにて、「平成29年度埼玉県社会福祉法人経営者協議会 青年部会 第2回研修会」を開催しました。当日は37名が参加しました。 ●開会挨拶 埼玉県社会福祉法人経営者協議会青年部 神戸章部会長は、開会にあたり、以下の旨を挨拶しました。 「皆さんもご存じのとおり、今年4月から社会福祉法改正が施行され、社会福祉法人の役割が明確化されました。皆さんの法人もこれからどのような形で実施していくか悩んでいる方も多いと思います。今回青年部会では、理事長・施設長のあとを継ぐ若手職員のみなさんにも法改正後何が求められるのか、役割として何が大切なのか講義やグループワークを通して、自分自身の力をつけ、法人に活かしていただき、新たな取組につなげ、最終的には利用者や地域の方々に還元していただきたいと考えています」 ●第2回研修会 講師:文京学院大学 人間学部 人間福祉学科 准教授 中島 修 氏 研修テーマ:「地域における社会福祉法人の役割と期待」 本年度は、社会福祉法改正が行われ、社会福祉法人の役割と在り方が問われています。中島先生より「一見、社会福祉法人改革は終わったように思えますが、公益的な取組を実施する責務に関しては、これからその実績と成果が問われていく、大切な年になる」とお話をいただきました。この公益的な取組は、限定列挙されないことで地域の実情にあわせた柔軟な活動を行うことを可能としていますが、具体的にどのような取組が認められるのかは、以下の3点がポイントだといいます。 ①福祉サービスであること②日常生活又は社会生活上の支援を必要とする者が対象者であること③無料または定額な料金で提供されること。講義の中では事例と解説を通して公益的な取組を理解していきました。 研修後半では、7つのグループに分かれ、自法人で行っている公益的な取組についてグループ討議を行いました。活動を始めるきっかけから、どのように運営しているのか、今後どのような公益的な取組が自法人で展開していけそうか等、活発に意見交換を行いました。 最後に中島先生より、「社会福祉法人が地域の公益的な取組を行うことで更なる魅力につながる。そして、積極的に取り組んでいる法人の職員はとても輝いて生き生きと仕事をしている。それぞれの地域に合った取り組みをこれからも発信していただきたい。」とのお話がありました。 今回の研修では、あらためて社会福祉法人の地域における役割を学ぶ大変有意義な研修会となりました。
(報告・至福の会 大野 沙織)