reportレポート
令和元年12月10日(火)、鹿児島県青年会は、「第3回研修会」を開催しました。
本研修では、「現場で働く者から見た今の車業界と働き方」と題し、南九州スバル カーライフアドバイザーの室谷 康彦 氏を講師に招き、ご講義いただきました。
≪カーライフアドバイザーの業務とは?≫
カーライフアドバイザーと呼ばれるからには、当然車を売ればいいだけではなく、販売の他に、自社メーカーの車に乗っている顧客のフォロー(車検・点検のご案内、新車へ乗りかえの提案など)、点検日の自宅への引き取り・お渡し時の整備の説明、急な事故の際の保険会社とのやり取り、車の任意保険の提案、JAF加入の提案など多岐に渡ります。
整備の説明などは整備士がやるものだと思う人も多いですが、顧客の大事な車を担当している者として、顧客とのつながりを強くするためにも、エンジントラブルや交換した部品の説明ができる程度の知識が求められ、常に車についての知識を身につける努力をしなければならない仕事です。
≪働くうえで必要となる姿勢を紹介!≫
「組織」・「知識」・「意識」という各項目に、それぞれの目標や目的を持ち、研修の積み重ねで得たものを発揮し、会議などでフィードバッグし、効率よく日々の業務に取り組んでいることを大切にされています。
≪カーライフアドバイザーとしての仕事の難しさ≫
この仕事は、車の営業だけでなく、販売台数、保険の契約件数、JAFの契約件数、車検の入庫台数など、それぞれに知識を持つことが求められていることから、何らかの対人的ストレスを抱えることが多い仕事であるとされています。
≪カーライフアドバイザーの仕事と福祉の仕事に通じること≫
カーライフアドバイザーとしての仕事においては、車が好きでその喜びを顧客と共有することに喜びを感じることができるのであれば、「この仕事は非常にやりがいのある仕事」とおっしゃっていました。
福祉の仕事でも、介護、障害、保育などの分野やそれらの分野に従事する職種は違えども、それぞれの仕事が好きで、その喜びを利用者や地域の方々、職員などと共有することに喜びを感じているのであれば、「やりがいのある仕事」であると考えています。
そのやりがいなどを各法人・施設内で共有するようなチームワークが必要なこと、さらにはフィードバックしていくことが必要になることは、カーライフアドバイザーの仕事とも通じるのではないでしょうか。
≪本研修会を通して我々が意識すべきこと≫
室谷氏のご講義を受け、我々は、仕事での行動をきちんと振り返るとともに、個人やチームで評価、見直しをしていくことやアンケート・聞き取り調査などを用いて、利用者などの思いをくみ取り、その思いに答えていくことが大切だということをあらためて意識する必要があると感じました。
(報告・鹿児島県青年会 副会長 中村 多聞)