reportレポート
茨城県青年会は、平成30年1月17日(水)~18日(木)に、熊本県視察研修を16名の参加者のもと行いました。 (株)JTB九州・(株)JTB国内旅行企画が組み立てた「震災復興支援プログラム」にのっとり、まず、避難所に指定されていない民間の施設にも関わらず、最大時で2000人の被災者を受け入れた「阿蘇熊本ホテルエミナース」(益城町)を訪問し、総支配人の橋之口 茂氏から当時の話を伺いました。 3か月半もの間避難所として機能させるためには、20人のホテル職員と地域の区長や消防団との協力が無くてはならなかったそうです。被災者の自主性を促しながら、心のケア、エコノミー症候群防止のために毎朝行った健康体操など、具体的な実施内容をお話しいただきました。民間企業が地域を巻き込みながら、ホテルでありながらまさしく避難所として機能していたこと、それを実現させた行動力に、心から感銘を受けました。 つづいて熊本城を見学し、報道などで見聞きした甚大な被害を目の当たりにしました。熊本城を眺めながらの懇親会でも、同席した熊本県青年会の塘林会長と宮崎副会長から震災当時の状況を伺いました。 2日目は阿蘇火山博物館の豊村 克則先生から、倒壊した阿蘇神社周辺の散策を交えながら、地震の威力について地質学の見地から解説いただきました。 2日間の研修は大変有意義なものであり、忘れかけていた「備え」の気持ちを思い出させてくれました。いつどんな時も災害の事を意識して、経営協との連携や青年会の会員同士の連携を密にして行くことが重要であることを再確認しました。そして、各法人・施設が、ご利用者様、そして地域を守り頼られる存在でなくてはいけないと改めて感じました。これからの法人運営・施設運営に大いに役立てていきたいと思います。
(報告・茨城県青年会 会長 木村 敦至(愛の会))